FRESCO FOR MARGARET HOWELL

2017年からともにモノづくりを続けているfrescoとの新たなプロダクトが登場します。

透過した光に手仕事の跡が映し出される美しいガラス製品は大阪の和泉市にある吹きガラス工房、frescoの職人達によってひとつひとつ丁寧につくられています。

1000℃を悠に超える溶解炉を中心に作業ベンチを配置した工房内では絶えず職人達が動き回っており、作業で使用する道具も一切の無駄なく配置されており、二人一組となって息を合わせながらガラスを成型していきます。

工程はゴーっと音をたてながら熱気を放つ溶解炉でガラスを吹き竿に巻きつけるところから始まります。その熱さを物語る赤い半液体のガラスに金属酸化物を有する色ガラスで着色し、グローリーホールと呼ばれる加熱炉でガラスを温め直しながら台の上でくるくると竿を回転させて形を整えていきます。
今回のコラボレーションでは下玉に着色を施した3色のグラスを制作しています。

再び溶解炉で上玉のガラスを巻き取りベンチに座ると二人の職人の小気味良い連携が始まります。重力によって半液体のガラスが垂れてこないよう絶えず吹き竿を回転させながら、ブロウの掛け声によってアシスタントが息を吹き込みます。紙リンで形を整えながら基準の大きさまで膨らませた後に、吹き竿を振ったり、回したりと遠心力や重力を使って高さを出していきます。

基準サイズにガラスを成形した後にポンテ竿と呼ばれる吹き穴のない竿に少量のガラスを巻きつけ、グラス底面の中心につけます。先の工程でジャックを用いてつくったくびれを軸に、吹き竿を切り離すと成形は最終段階へと進んでいきます。くびれの穴を再加熱し、ピンサーでつまみながらガラスの高さを調整し円錐形のパファーで再度膨らましたり、ジャックやパドルと呼ばれる木板を使いながら飲み口を仕上げ、ポンテ竿からグラスを切り離すところで一連の工程は区切りとなります。

徐冷炉の中で一晩かけてゆっくりと熱をとったグラスは手作業にてコラボレーションの証が刻印されていきます。
職人の手仕事ならではの有機的なかたちと、MARGARET HOWELLらしいニュアンスのある色味、光を通すことで手仕事の痕跡が見える、個性豊かなグラスが完成しました。

 

FILM MAKER: TSUTOMU MUROFUSHI
WRITER: TAKAHIRO ITO
PHOTOGRAPHER : MASARU KATO

 

 

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