POTR FOR MHL.

2025年で創業から90年を迎える吉田カバンは創業以来、「一針入魂」をモットーにメイド・イン・ジャパンにこだわった丁寧なものづくりを続けている。そんな吉田カバンによる、ライフスタイルをコンセプトにしたブランド「POTR」と、MHL.が協業して作ったバッグの第二弾が登場。両者が考える「ものづくり」や「ライフスタイル」をキーワードにして今回の取り組みについて紐解いていく。

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本質を見失わないものづくり

「“カバンはモノを運ぶ道具である”というシンプルな考えのもと、見た目やデザイン性も大切にしながら、使いやすさや強度の面も意識したものづくりを心がけています」―吉田カバン デザイナー

バッグの基本である「運ぶ」という機能からブレることなく向き合う、ここに吉田カバンが90年近く続いてきた理由がある。こうした考えはFUNCTION(実用性)、UTILITY(機能性)をコンセプトに掲げるMHL.とものづくりの「根」というところでつながり、両者のクラフトマンシップの本質がみてとれる。そして、ものづくりを支える生産現場には、熟練した職人の存在が欠かせない。バッグのカタチや素材によって縫製する職人が変わり、彼らと密に言葉を交わすことで、より良い製品を生み出すことにつなげているという。

また、“材料やものを無駄にしないこと”も常に意識し、吉田カバンが誇る手厚い修理体制は、ひとつのバッグを長く使ってもらうだけではなく、親から子、子から孫へ思い出とともに引き継がれ、新たなストーリを紡ぐことの一助となっている。
こうした一つひとつの商品を大切にするという姿勢は、今のMHL.の生産現場でも同様に意識され、裁断くずのアップサイクルや、再生素材の使用など、従来の生産方法を見直すことで新たなものづくりへとつなげている。本質を見失わず、未来も見据えた双方のものづくりは、トレンドに左右されない機能やデザインを持ったプロダクトとして人々の生活へ自然と馴染んでいく。

使う人のことを考え抜いた、
実用的なデザイン

時代や性別、年齢にとらわれないアイテムを生みだすPOTRとMHL.は今回のバッグを企画するにあたり、現代の人がタウンユースで使いやすい仕様を意識し協業に臨んだ。

吉田カバン定番であるヘルメットバッグからインスパイアされた2WAYトートバッグは、リュックのショルダーテープがボディにぴったりと収納でき、2WAY仕様にありがちな使いにくさが解消され、荷物の重さやシーンに応じてフレキシブルに使い分けができる。ショルダーバッグは、コンパクトながら細かく仕切られたポケットを搭載し、外出時に十分な収納量を備えるデイリーユースにぴったりなサイズ感。試行錯誤を繰り返して作られたショルダーポーチは、細々した貴重品を収納できるポケットが設計され、ちょっとした外出や旅先で重宝する。

「時代の変化がスピーディーになる中で、バッグの型やそれを使う人のライフスタイルも多様化していますが、“モノを運ぶもの”ということは変わらない」―吉田カバン PR

今の生活様式に寄り添いつつも、タイムレスな使い勝手の良さが今回のアイテムの特徴でもあり、それはMHL.のデザイン起こしと同様、使い手の所作や、使用するシーンを考え抜いたデザインが惜しみなく反映された結果ともいえる。

強いパートナーシップが生み出す、長く愛されるプロダクト

吉田カバンが長年積み上げてきた技術力に、MHL.らしいタフでキャラクター性のある素材使いや、実用性に裏打ちされた機能的なデザインが融合し、互いの強みを存分に発揮したパートナーシップがあって初めてひとつのプロダクトへと実を結ぶ。時代の変化をとらえながら普遍的で確かなものづくりを続ける、MHL.とPOTRによるバッグは、「変わるもの」と「変わらないもの」とが同居する、長く愛されるプロダクトへと仕上がった。